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【 1 】特集 「IPv6の初回割り振りを受けることは難しい?」
                                                JPNIC IP事業部  奥谷泉
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現行のIPv6アドレスポリシーが施行されてから2年が経過しようとしています。
現在、日本におけるIPv6アドレスの割り振り件数は約70件であり、国別の割り
振り件数においては世界で2位にあたります。1位は米国(約80件)、3位はド
イツ(約55件)です。これから見て取れるように日本はIPv6アドレスの普及が
進んでいると言われているにもかかわらず、割り振り件数は他の上位国と比較
して大差はありません。これは日本国内において、IPv6アドレスの割り振りを
受けることは難しいとの認識がまだ強いことが一因なのかもしれません。

しかし、現状のIPv6ポリシーの運用では、IPv6アドレスの割り振りを受けるに
あたり、皆様が思われるほど大きなハードルを設けているわけではありません。
そこで今回はIPv6アドレスにおける、実際の初回割り振り審議の考え方につい
てご説明したいと思います。

IPv6アドレスの割り振りは、一部の、規模の大きなISPのみを対象としている
ものではなく、ある程度の規模のIPv6ネットワークを将来的に持つ組織であれ
ば割り振りを受けることが可能です。

そして、この「ある程度の規模であること」をなんらかの形で確認を行うこと
ができるよう、現行のIPv6アドレスの割り振り基準は設けられました。『IPv6
アドレス割り振りおよび割り当てポリシー』文書では初回割り振り基準が以下
のように定義されています。

  5.1.1.  初期割り振りの基準

  IPv6アドレス空間の初期割り振りの資格を得るには、組織は;

    a) LIR(*1)であること
    b) エンドサイトでないこと
    c) /48を割り当てた組織に対し、IPv6の接続性を提供する計画があること。
       その際、経路広告は割り振られたアドレス一つに集成すること
    d) 2年以内に最低でも200の/48の割り当てを行う計画があること

  以上の四つを満たさねばならない。

このうちd)の基準が特に「ある程度の規模」であるかの判断の目安として機能
しており、IPv6アドレスの割り振りを受ける鍵となります。そして、この基準
の解釈については世界的にさまざまな場で議論が行われてきました。IPv6アド
レスの割り振りを受けるには、d)の基準において、「ある程度実現性の高い計
画に基づいて申請を行わなければいけないのか」、それとも「計画を立て、実
行する意思があることを示せば充分なのか」、によって大きな違いが生じるか
らです。

現在の運用において、RIR(*2)は後者の方、すなわち、「計画を立て実行する
意思があること」に重点を置いています。この点さえ確認できれば、計画の実
現性についての確認までは行っていません。

また、現在のIPv6アドレスポリシーにおいては、個人向けインターネット接続
サービスを提供しているISPの中では、個人に対しては/64の割り当てしか認め
られておらず、/48のIPv6アドレスの割り当てを行うことはできないとの認識
のもと、d)の基準を満たすことが難しいと考えている方もいるかもしれません。
しかし、/48の割り当てはLANを構築している企業ユーザーに対してのみに認め
られているものではなく、ISPのインターネット接続サービスを利用している
個人ユーザーに対しても認められています。これは現時点では1グローバルIP 
アドレスしか必要としないユーザーであっても、IPv6においては将来的に複数
のグローバルアドレスを必要とする可能性は否定できない、との考えからくる
ものです。

したがって、個人ユーザーのみに接続サービスを提供しているISPであっても、
ユーザーにそれぞれ/48のグローバルIPv6アドレスを割り当てる運用を行えば、
割り振り基準を満たすことはさほど難しくないと考えられます。なぜならその
場合、IPv4接続サービスにおいて200以上の顧客を持っており、それらの顧客
を2年以内にIPv6に移行させる意思があることを示せば、d)の基準、すなわち
「2年以内に最低でも200の/48の割り当てを行う計画がある」と認識されるか
らです。
 
さらに、既存のIPv4ネットワークや顧客数を審議参考資料として利用すること
により、初回割り振りにおいて最小割り振りサイズ(/32)以上の割り振りを
受けることも可能です。現にRIPE NCC(*3)地域では、最近初回割り振りにおい
て一組織に対して/20の割り振りが行われ、注目を集めました。

このように現在のIPv6ポリシーでは、IPv6アドレスの割り振りはIPv4インター
ネット接続サービスを提供している組織であれば、皆様が想定されているほど
難しいものではありません。IPv6の割り振りを受けたいが、基準を満たしてい
るのか不明な場合は、ipv6-support@nic.ad.jpまでお気軽にお問い合わせくだ
さい。

□『IPv6アドレス割り振りおよび割り当てポリシー』
  http://www.nic.ad.jp/ja/translation/ipv6/20020626-01.html


(*1) LIR:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ra.html#19-lir
(*2) RIR:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ta.html#14-tiikirejisutori
(*3) RIPE NCC:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-kz.html#03-ripe


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