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社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

ICANNが新gTLDにおける商標保護データベースを2013年3月26日に提供開始
〜日本国内の商標権者も注意が必要〜

ICANNは2013年2月25日(月)、 4月から順次導入予定のgTLD*1に関して、 商標登録された文字列を、 自身が意図しないうちに第2レベル*2以降のドメイン名として、 第三者に登録をされることを防ぐ仕組みとなるTrademark Clearinghouse(以下TMCH)の提供を、2013年3月26日(火)より開始すると発表しました。

ICANNによれば、TMCHに自身の商標情報を登録することにより、 その商標文字列をドメイン名として優先登録できたり、 第三者により登録されようとした際に、通知を受けることができるようになります。

以下に、「TMCHの仕組み」や「受けられるサービス」等を簡単に解説します。 日本国内の商標権者各位におかれましては、 概要をご確認いただきますようお願いいたします。

なおJPNICはこの情報を、 商標権者をはじめとする皆様に広く知っていただくために情報を提供するもので、 ご利用に際しましては本お知らせをご覧いただき、 ご自身で総合的にご判断いただくようお願いいたします。

TMCHの仕組み・・・TMCHには大きく分けて次の機能があります

(1)商標の登録・検証
2013年3月26日から、商標権者は以下のWebページを利用し、 商標文字列*3の登録ができます。 その後、 Deloitte Enterprise Risk Services社が送付された商標の検証を担当します。
http://trademark-clearinghouse.com/
(2)商標データベースの管理
(1)で登録された商標文字列を保管するデータベースの管理は、 ICANNがIBM社と協力して行います。 次項で説明する「TMCHに登録することによって受けられるサービス」を実施するため、 管理の過程で、 関連するデータは新gTLDレジストリ(各gTLD配下のドメイン名を一元的に管理する組織) およびレジストラ(利用者から登録申請を受け付ける事業者*4)に提供されます。 なお、このレジストリ・レジストラへのデータ提供は2013年後半の開始が見込まれています。

TMCHに登録することによって受けられるサービス

商標権者はTMCHに商標を登録することにより、 次の(a)(b)のサービスが受けられるとされています。 なお、括弧内の期間および条件は変更されることがあります。

(a) 優先登録(Sunrise Registration)
各新gTLDの優先登録期間中に、資格のある商標権者に対しては、 一般登録に先駆けて商標を第2レベル以降のドメイン名として登録する機会が与えられます。
  • 優先登録関連期間(計60日間)
    • 事前告知期間:優先登録開始前の30日間(新gTLDレジストリが優先登録期間のスケジュールと適用基準を公開する期間)
    • 優先登録期間:30日間
(b) 商標と一致する文字列が第2レベル以降のドメイン名として登録された場合の通知(Trademark Claims; TM Claims*5)
  • 一般登録/警告期間
    • Trademark Claims最低保持期間:90日間
    • 追加警告期間:6〜12ヶ月(別料金となる予定とされています)

費用

商標権者がTMCHの登録に要する費用は、 登録1件当たり1年契約で150 USD/年となります。

複数年契約を行った場合、および大口利用者に対しては割引価格が設定されています。 詳細については、以下のページをご覧ください。
  http://trademark-clearinghouse.com/content/trademark-clearinghouse-fees

参考

・ICANN's Trademark Clearinghouse to Provide Unprecedented Protections in the Domain Name Space(ICANNによるアナウンスの原文)
http://www.icann.org/en/news/announcements/announcement-25feb13-en.htm
・TMCHガイドライン(商標審査のガイドラインなどを掲載) (2013年2月28日追記)
http://trademark-clearinghouse.com/content/trademark-clearinghouse-guidelines-published
・Deloitte社によるオンラインセミナー(注:すべて英語での実施となります)
開催日:2013年2月27日、28日、3月6日、14日
セミナー資料:http://trademark-clearinghouse.com/content/browse-through-webinar-presentation
・TMCHクイックリファレンス(追記)
http://trademark-clearinghouse.com/quick-reference
・ICANN新gTLDプログラムWebサイト
http://newgtlds.icann.org/en/about/trademark-clearinghouse
・2012年初頭の新gTLD募集(JPNICニュースレターNo.49)
http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No49/0800.html
・新gTLDのページ(JPNIC)
http://www.nic.ad.jp/ja/dom/new-gtld.html

*1 国別ではなく、 世界中から申請を受け付けるトップレベルドメイン名*2のことです。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ah.html#01-gTLD http://www.nic.ad.jp/ja/dom/gtld.html
*2 ドメイン名は、ピリオド(.)で区切ることによりその階層構造を表していて、 メイン名を構成する最も右側の部分を「トップレベルドメイン(TLD)」と呼び、 以下左へ順に「第2レベルドメイン」、「第3レベルドメイン」と呼びます。
http://www.nic.ad.jp/ja/dom/system.html
*3 日本語文字列などの国際化文字列も登録可能と思われます。 Trademark Clearinghouse Requirements p.65
http://newgtlds.icann.org/en/about/trademark-clearinghouse/draft-tmch-requirements-24sep12-en.pdf
*4 インターネット1分用語解説「レジストリ/レジストラとは」
http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/registry-registrar.html

JPNIC Web - ドメイン名の登録
http://www.nic.ad.jp/ja/dom/registration.html
*5 2012年に募集された新gTLDプログラムに伴い新たに導入されるシステムで、 一般登録期間に商標権者が新gTLD配下のドメイン名を登録しない際に有効となる権利保護メカニズムです。 商標権者が登録した文字列(または50までの派生形)と一致するドメイン名が第三者によって登録されると、 ドメイン名登録者および商標権者に警告が送付されます。 TM Claimsはすべての新gTLDレジストリに義務付けられます。

以上

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