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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1826【定期号】2021.2.15 ◆
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◆ News & Views vol.1826 です
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毎月15日(土日祝の場合はその翌営業日)に発行している定期号では、特集記
事のみならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしてい
ます。

本号の特集では、トップレベルドメイン(TLD)で国際化ドメイン名(IDN)を利
用する際の日本語ラベル生成ルール(LGR)について、IDNのはじまりからLGR策
定に至るまでの背景を、順を追ってお伝えします。

News & Views Columnでは、2021年1月下旬に開催されたJANOG47の実行委員長
をお務めになった株式会社Ping-tの谷岡英治氏に、初の完全オンラインとなっ
たJANOG Meetingを終えた感想を語っていただきました。また、インターネッ
ト用語1分解説では、リモートワークの普及に伴いユーザーごとに適したWi-Fi
環境へのニーズが高まる中で、その選択肢の一つとなる「メッシュWi-Fi」に
ついて解説しています。

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◆ 目次
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【 1 】特集 「日本語ルートゾーンラベル生成ルール(LGR)策定への道のり」
【 2 】News & Views Column
       「初!完全オンラインのJANOG47 Meetingを終えて」
         株式会社Ping-t  谷岡英治氏
【 3 】インターネット用語1分解説
       「メッシュWi-Fiとは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー

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【 1 】特集 「日本語ルートゾーンラベル生成ルール(LGR)策定への道のり」
                                   JPNIC インターネット推進部 前村昌紀
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ルートゾーンでIDNを利用する際の文字列に関するルール検討が、ICANNと各
言語コミュニティで行われています。日本語については、日本語生成パネル
(JGP)による検討が続いており、2020年10月にICANNに日本語文字列の扱いに
関する提案書のドラフトが提出されました。本稿では、国際化ドメイン名の
起こりから、ルートゾーンにおける日本語のラベル生成ルール(LGR)の策定に
至るまでの流れについてご紹介します。日本語LGRの策定については、JPNIC
ブログ(*1)でも取り上げていますので、本稿とぜひ併せてお読みください。

(*1) 完成間近:日本語ルートゾーンラベル生成ルール(LGR)提案書ドラフト
     までの道のり
     https://blog.nic.ad.jp/2020/5523/


■ ドメイン名の多言語化の揺籃期

今でこそコンピュータ上では、日本語やその他の言語を含む多言語を、普通
に自然な形で取り扱うことができ、それに疑問を抱くこともないと思います。
しかし、日本でインターネットが急速に拡がった1990年代半ばの時点では、
文字化けやバグに悩まされることが多くありました。この25年間をかけて、
コンピュータにおける多言語対応は成熟したと言ってよいと思います。国際
化ドメイン名(IDN)は、ドメイン名における多言語対応ということになりま
す。ASCII文字しか利用できなかったドメイン名に、多言語対応を施していく
活動は、いろいろなフェーズを経て、最終局面に入ったというところだと言
えると思います。

1990年代半ばの時点で、ドメイン名ラベルにはASCII文字しか使えませんでし
たが、ASCII文字以外をドメイン名で使えるようにする、ドメイン名の多言語
化は、1990年代終盤に始まります。日本レジストリサービス(JPRS)を分社化
する前のJPNICでは、1999年5月にiDNS-TFを立ち上げ、多言語化・国際化ドメ
イン名への対応を開始します。最初の課題は、ASCIIによる文字列としてプロ
トコル上規定されているドメイン名ラベルに対する、多言語のエンコード方
式でした。結果として採用された方式は、文字コードとしてUnicode(*2)を採
用し、「ASCII以外の文字を含むラベルの文字列から、まず大文字や小文字、
全角・半角などといった表記の揺れをNAMEPREPという方式により正規化した
後、さらにPunycodeという方式で変換することで、「xn--」から始まるASCII
文字列を得る」というもので、この後のドメインネームシステム(DNS)での処
理は、ASCII文字列のドメイン名とまったく同様となります。一方で、このよ
うな技術的な方式をユーザーが使えるようになるためには、PCのブラウザな
どの端末機器で、ユーザーが入力した多言語表記をPunycodeに、Punycodeを
ユーザーが読める多言語表記にと相互変換できる必要があるため、ブラウザ
ベンダーによる方式対応が必要です。

(*2) https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/unicode.html

ここでは紙幅を費やすことは控えますが、国際化ドメイン名の技術標準化と
実用化に関しては、技術的な方式の設計と実装に関しても、日本以外の各国
のインターネット関係者、ビジネスプレイヤーなどとの議論、協議、交渉、
協調、標準化活動、さらに、ベンダーに対する実装交渉、利用者にも門戸を
開いた運用実験といった、当時の関係者による多岐にわたる不断の努力の賜
物です。日本語ドメイン名協会(JDNA)監修、宇井隆晴氏著の「日本語ドメイ
ン名」(*3)という書籍には、当時の関係者の営みが克明に詳細にまとめられ
ています。

(*3) 「日本語ドメイン名」(宇井隆晴著、日本ドメイン名協会(JDNA)監修、
      インプレスR&D 2006年 ISBN4844322605)


■ IDNの登録規則 - .JPの場合

ドメイン名ですから、利用するためにはレジストリに登録され、ネームサー
バに対する問い合わせで解決が可能である必要があります。JPドメイン名の
登録管理業務を引き継いだJPRSが日本語ラベルの登録を開始したのは、2003
年7月10日。IDNに関する標準化が完了したのを見届けてからのことでした。
JPドメイン名では、当時新設されて間もなかった汎用JPドメイン名に対して、
日本語ラベルの登録が可能となりました。それにあたっては、ドメイン名ラ
ベルに対するルールが必要です。例えばASCIIの場合、英字AからZ、数字0か
ら9、およびハイフン、63文字以下、先頭と末尾にハイフンは来ない、といっ
たルールがあります。このようなルールが、ラベル生成ルール(Label 
Generation Rule, LGR)です。汎用JPドメイン名におけるLGRは、「汎用JPド
メイン名登録等に関する規則」が参照する技術細則(*4)の中に、他の技術的
条件とともに明らかにされています。

(*4) https://jprs.jp/doc/rule/saisoku-1-wideusejp.html

汎用JPドメイン名の日本語LGRに関して着目するべきは、異体字(*5)の設定が
ないことです。異体字とは、文字としては異なる見た目を持つものの意味や
発音が同じ文字のことです。日本語では漢字に対して旧字体が存在する場合
があり、例えば「国沢」「国澤」「國沢」「國澤」はすべて「くにさわ(く
にざわ)」と読み、持つ意味合いも同じです。しかしながら、これらが姓名
に対して使われる場合、このうちのどれか一つにだけ自身のアイデンティティ
を感じるというケースが多いと思います。異体字を設定しないという方針は、
このような日本語の実情に合致します。

(*5) https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/variant.html


■ IDNの登録規則 - ICANNでは

ここまで、JPドメイン名におけるIDNのLGRを見てきました。日本を示すccTLD
である.JPでは、日本の公用語が日本語だけであることから、IDNとしては日
本語だけを規定すればよいことになります。しかし、公用語が複数ある国の
ccTLDでは、公用語の数だけIDNを導入したいでしょう。gTLDであれば、需要
が見込めるさまざまな言語を導入したいかもしれません。さらに、トップレ
ベルにIDNを適用する場合には、すべての言語がTLD空間を共有することにな
り、考慮しなければならないことが一気に増える結果となります。

JPドメイン名で日本語による登録が可能になった後、ICANNでは2000年と2003
年の小規模なgTLDの追加に引き続き、2005年11月に新gTLDプログラムの導入
に関するポリシー策定プロセスが始動され、これが2012年の新gTLDプログラ
ム実施につながります。この間、7年近くがポリシー検討と実施準備に費やさ
れました。その間に、ICANNの国コードドメイン名支持組織(ccNSO)でもIDNに
よるccTLDの導入検討が進み、暫定的なポリシーでIDN ccTLDの登録を行う、
IDN ccTLDファストトラックと呼ばれる制度が、2009年11月に始まります。こ
のファストトラックには、早速アラビア語圏のアラブ首長国連邦、エジプト、
サウジアラビア並びにロシア連邦が申請の上、承認されますが、その次に承
認された中国、香港、台湾(*6)が、その後のルートゾーンLGR検討のきっかけ
を作ります。

(*6) https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2009/20091106-01.html

2010年6月に承認されたこれら三つのIDN ccTLDはいずれも漢字によるccTLDラ
ベルを採用していますが、中国は「.中国」と「.中國」、台湾は「.台灣」と
「.台湾」というように、異体字の関係にある繁体字と簡体字をいずれも承認
することになりました(*7)。これらはSynchronized IDN ccTLDs (*8)と呼ば
れ、異体字TLDのすべてを同じIPアドレスに解決させることとしました。この
措置は大きな人口を擁する中国語圏に対するIDN TLDの需要に対して適切なも
のと考えられますが、国名にとどまらないさまざまな文字列を扱うことにな
るgTLD におけるIDNの取り扱いに対して、一般的なアプローチを示すものと
しては不十分と、ICANN理事会は考えました。その結果、理事会内に常設のIDN
異体字作業部会(Board IDN Variant Working Group)を設置し、事務局エキス
パートともに、gTLDも含めたTLD空間における異体字管理に取り組むこととし
ました(*9)。また、これらの検討が完了するまでの間、異体字TLDの登録は行
わないことを決めました。

(*7) https://www.nic.ad.jp/ja/icann/topics/2010/20100628-01.html
(*8) https://www.icann.org/resources/board-material/resolutions-2010-03-12-en#13
(*9) https://features.icann.org/2010-12-10-conclusion-working-group-equivalent-strings-support

その結果として2013年3月にまとめられたのが、「Procedure to Develop and 
Maintain the Label Generation Rules for the Root Zone in Respect of 
IDNA Labels (IDNAドメイン名ラベルに関するルートゾーンのためのラベル生
成ルールの策定と維持の手順)」(*10)と呼ばれる文書です。あらましとして
は、以下のような要素から成り立ちます。

 1) 各言語の利用者コミュニティごとに、各言語の生成パネル(Generation 
    Panel, GP)を組成して、LGR案検討策定を行う

 2) GPはその言語のドメイン名ラベルとして利用するすべての文字を列挙し
    たMaximal String Repertoire (MSR)の定義から作業に着手し、MSRから
    の文字の組み合わせでラベルを作るルールとして、LGR案を策定する

 3) パブリックコメントを経て検討されたLGR案は、ルートゾーン全体のLGR
    の策定に責任を持つ統合パネル(Integration Panel, IP)に提出され、承
    認を経てルートゾーンLGRに組み入れられる

執筆時点でのルートゾーンLGRは第4版(RZ-LGR-4)で、18の文字種を含んでい
ます。

ICANNはルートゾーンLGRに関して、ルートゾーンLGRページ(*11)を開設して、
各種定義文書、作業状況、作業済みLGRなどの各種情報を集積、公開していま
す。

(*10) https://www.icann.org/en/system/files/files/lgr-procedure-20mar13-en.pdf
(*11) https://www.icann.org/resources/pages/root-zone-lgr-2015-06-21-en


■ 日本語GPによる日本語LGRの検討

このような形で、ルートゾーンにおけるLGRの検討要領が定まったのを受けて、
日本語に関するルートゾーンLGRの検討も始まります。日本では、その起こり
からグローバルなレベルでIDNに関する議論を先導してきたJPRSの呼びかけに
よって、レジストリ/レジストラ関係者、技術、言語、ポリシー策定等に関
する専門家、知的財産権専門家など各領域のメンバーからなる日本語生成パ
ネル(JGP)が2014年に発足しました。JGPは、その活動に関する情報提供のた
めにWebサイトを開設しています(*12)。JPNICは、事務局機能をJPRSと分担す
るとともに、私がパネルメンバーとして参画しています。

(*12) https://j-gp.jp/

日本語ルートLGRを検討する上での議論の焦点は、三つほどありました。中国
語、韓国語との共用を踏まえた異体字の定義、異体字ラベルの削減、視覚的
類似ラベルの抑制です。

1点目は異体字の扱いに関して、ccTLDであるJPドメイン名に導入されている、
日本語JPドメイン名の第2、第3レベルの文字列規則には異体字の定義はあり
ません。例えば「広」と「廣」などは別の文字として扱われています。一方、
同じく漢字を利用する中国語については、ccTLDである.cnや.twでは「广」や
「廣」、「広」などは異体字として定義され、同じ文字として扱われます。
今回のルートゾーンLGRでは、異体字を特に必要としない日本語に対して、中
国語、韓国語ではルートゾーンLGRでも異体字を定義する方向にありました。
TLDには複数の言語が乗り入れるため、中国語や韓国語で異体字である文字
は、日本語でも異体字としなければ混乱の元になると考えられます。そこで、
日本語LGRでは、中国語LGR、韓国語LGRで異体字とされるものは、異体字とし
て受け入れることにしました。この中には「機」と「机」、「葉」や「叶」
のように、日本語では別の意味を持つにもかかわらず、中国語では繁体・簡
体の関係にある異体字といったものも含まれます。

2点目は、異体字ラベルの削減です。異体字を設けると、異体字を持つ文字複
数からなるラベルには、組み合わせの数だけ異体字ラベルが発生するという
ことになりますが、利用者の混乱の元になります。これに対して提案書ドラ
フトは、申請されたラベル自体と、これを常用漢字に置き換えた異体字ラベ
ルのみを使用可能として、それ以外の使用を禁止することで、異体字ラベル
の削減を図りました。

3点目の視覚的類似ラベルの抑制は、もともとJGPが取り組んでいた「同じ意
味で異なる形」の異体字に加えて、統合パネルからの要請に基づいて、「異
なる意味だが視覚的に極めて似通った」文字も異体字として定義する方針を
受け入れ、Unicode consortium (*13)のConfusable Characters List(錯視が
起こりやすい文字のリスト)(*14)から、認知実験を経て10組の文字を異体字
として定義しました。

(*13) https://unicode.org/
(*14) https://unicode.org/Public/security/13.0.0/confusables.txt

この3点のうち、特に1点目の3言語での共用にかかる調整と認知実験の実施に
特に時間を要したのが、日本語ルートゾーンLGRの検討に6年間もの時間がか
かっている要因です。

日本語ルートゾーンLGR提案書のドラフトは、2020年10月15日に統合パネルに
提示される(*15)とともに、JGP Webサイトで提案書本体(*16)と提案書の概要
(*17)が公開されました。

(*15) https://j-gp.jp/topics/20201015-01
(*16) https://j-gp.jp/日本語LGR提案書
(*17) https://j-gp.jp/日本語LGR提案書ドラフト(v0.15)の概要

統合パネルから新たな検討項目が提示されており、今後は提案書の詰めの作
業が進んでいきます。意見も募集されていますので、ご関心のある方は提案
書ドラフトをご覧いただき、お気づきの点があれば日本語生成パネル事務局
までぜひお知らせください。


■ おわりに

ここまで、完成間近である日本語ルートゾーンLGRの策定状況を紹介するにあ
たり、JPNIC Blogの記事では含めなかった、国際化ドメイン名の標準化段階
から、ICANNにおけるルートゾーンへの適用も含めた流れを説明しました。現
在のICANNにおけるIDN関連の状況としては、ルートゾーンLGRの策定は、日本
語を含め、まだLGRの策定完了を待つものもあるものの、ルートゾーンLGRの
TLDへの適用要領に関しては、コミュニティでの検討を経て、2019年3月、
ICANN神戸会議における理事会で承認されました(*18)。現在はこの適用要領
を、gTLD、ccTLDのポリシーとして組み入れるための議論が、GNSO、ccNSOで
進んでいます。これが完了すると、ようやく2010年以来取り組んできたルー
トゾーンにおける異体字の管理というテーマに対する取り組みがひと段落す
ることになります。

(*18) https://www.icann.org/resources/board-material/resolutions-2019-03-14-en#2.a


ICANNにおけるIDN活動(*19)は、各言語のLGR策定も終盤に差し掛かり、徐々に
軸足をユニバーサルアクセプタンス(Universal Acceptance, UA)(*20)に移し
つつあります。UAは、IDNによるドメイン名(目新しく馴染みのないASCIIの
gTLDも含む)が、広く一般に対して、ドメイン名(あるいは電子メールアドレ
ス)として認知され、適切に処理されるように促していく活動です。これは
ICANN事務局だけでなく、コミュニティメンバーによるUniversal Acceptance
Steering Group (UASG)(*21)によって推進活動が展開されていますが、ダイ
バーシティを推進する施策として、インターネット関係者のみならず、広く
高い関心を集めているのが印象的です。

(*19) https://www.icann.org/resources/pages/idn-2012-02-25-en
(*20) https://www.icann.org/ua/
(*21) https://uasg.tech/


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 ┃     ◆◇◆◇◆  本特集のご感想をお聞かせください  ◆◇◆◇◆     ┃
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 ┃悪かった                                                          ┃
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 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 2 】News & Views Column
       「初!完全オンラインのJANOG47 Meetingを終えて」
                                               株式会社Ping-t 谷岡英治
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

はじめまして、JANOG47 Meetingで実行委員長を務めました谷岡です。

先日、2021年1月27日から29日まで開催されたJANOG47 Meetingは、初の完全
オンライン開催となりました。前回沖縄で開催されたJANOG46では現地とオン
ラインを活用したハイブリッド開催でしたが、今回はCOVID-19の影響や緊急
事態宣言の発出もあり、当初予定されていた福岡での現地開催を断念し、完
全オンライン開催とさせていただきました。そんな中でも参加登録者数が
2,000人を超えるなど、私達実行委員の予想を遥かに上回る規模で開催できた
ことは、とても感慨深いです。

前回のJANOG46の時もそうですが、さまざまなツールを利用することでJANOG 
Meetingのような規模であっても、双方向での議論を十分に成立させ、また活
発に行うことができると証明できたのではないかと思っています。例えば、
Zoomによる発表者と質問者間の直接の質疑のみならず、発表中のSlackや
Twitterでの議論、Zoomを利用して突発的に開催される野良BoFなどは、イン
ターネットでつながることによって、むしろ完全オンラインだからこそ、実
現できたのではないかと感じています。参加いただいた皆さんが楽しめるミー
ティングであったなら、実行委員長として、とても嬉しく思います。

さて、次回のJANOG48 Meetingは「岐阜県大垣市」で開催される予定になって
います。前回、今回とオンライン中心で開催されましたが、やはりミーティ
ングはオフラインで現地開催されてほしいですよね。オフラインでJANOG 
Meetingが開催できるよう、一刻も早いCOVID-19パンデミックの終息を願って
やみません。


■筆者略歴

谷岡 英治(たにおか えいじ)

資格取得応援サイト「Ping-t」にて、作問、技術的検証、サーバ運用などに
従事。
CCIE #52766

コミュニティ活動
- JANOG43, 44, 45, 46 Meeting プログラム委員
- JANOG47 Meeting 実行委員長


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説
         「メッシュWi-Fiとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メッシュWi-Fiとは、2010年代以降、無線LANにおいて普及の始まった、アク
セスポイント接続/設置の方法です。複数のアクセスポイントが、互いに無線
で自動的につながりあうようになっています。これが網のようになるため、
メッシュという名前が付きました。

従来のアクセスポイントでは、複数のアクセスポイントを使う場合、状況に
応じてSSIDや使用するチャンネル、出力などを個別に設定する必要がありま
す。これに対してメッシュWi-Fiでアクセスポイントを追加すると、前述のよ
うに自動的に設定が行われます。単純な無線中継機とは違い、電波状況やそ
れぞれのアクセスポイントのつながり方から、どのようにデータを中継すれ
ばよいのかを最適化します。こうした自動化は手間が省けるメリットと、細
かい調整ができないというデメリットを生みます。

また、メッシュWi-Fiを構成するアクセスポイントは、どれか一つがインター
ネットにつながっていれば、すべてのアクセスポイントからインターネット
に接続できます。これは、有線のネットワークを設置できない場所にもアク
セスポイントを容易に設置できるというメリットとなります。

加えて、各アクセスポイントがそれぞれ複数のアクセスポイントとつながっ
ていれば、どれか一つが故障しても、故障したアクセスポイントを迂回して
の通信が可能です。

なお、アクセスポイント間の中継に無線通信帯域を消費するため、その分ユー
ザーの通信速度は低下します。これを避けるため、メッシュWi-Fiに対応した
製品では、ほとんどが2.4GHz帯と5GHz帯を併用しています。また、アクセス
ポイント同士の接続を自動的に行う機能がある分、アクセスポイントが高価
になるというデメリットもあります。2021年2月時点では各社が独自の技術を
使っているため、相互接続性が低いことにも注意が必要です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2020年9月~2021年2月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付|  AD  AC    CO    GO   OR    NE   GR   ED   LG   GEO    GA    GJ     PA   PJ   TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
  9/1|254 3698 436409 592 37858 12891 5753 5626 1891 2157  990226 91095  9616 1673 1599739
 10/1|254 3702 437867 596 37922 12897 5735 5701 1891 2155  994648 90997  9626 1654 1605645
 11/1|254 3712 439378 608 37999 12879 5725 5786 1892 2152  998007 90811  9638 1643 1610484
 12/1|254 3720 440446 625 38090 12873 5716 5875 1892 2151 1001839 90674  9605 1637 1615397
  1/1|253 3727 441688 628 38158 12866 5696 5979 1894 2149 1005434 90494  9625 1612 1620203
  2/1|253 3731 442564 630 38221 12860 5674 6038 1894 2147 1009873 90296  9542 1613 1625336
--------------------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語
 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
 PJ:都道府県型ドメイン名 日本語


2. IPアドレス

o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
  (2020年8月~2021年1月)
------------------------------------------
  月 |   割振   |   返却   | 現在の総量
------------------------------------------
   8 |     1024 |     1024 |   93299632
   9 |        0 |        0 |   93299632
  10 |     1024 |        0 |   93300656
  11 |      512 |        0 |   93301168
  12 |      512 |        0 |   93301680
   1 |      512 |     2048 |   93300144
------------------------------------------

□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/


3. 会員数  ※2021年2月12日 現在

 ---------------------
  会員分類  | 会員数 |
 ---------------------
  S会員     |      3 |
  A会員     |      0 |
  B会員     |      2 |
  C会員     |      3 |
  D会員     |     89 |
  非営利会員|      9 |
  個人推薦  |     29 |
  賛助会員  |     46 |
 ---------------------
  合計      |    181 |
 ---------------------

□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/


4. 指定事業者数  ※2021年2月4日 現在

   IPアドレス管理指定事業者数           467


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  2021.2.18(木)                 Ansibleサーバ/ネットワーク運用自動化
                                ハンズオン~基礎から応用まで~
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